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https://youtu.be/E7MvA1O_gUA ガリアン賞のメディカルスタートアップアワード(Prix Galien MedStartup)の授賞式が2020年10月26日、米国ボストンで開催され、細胞治療を専門とするフランスのバイオテクノロジー企業TreeFrog Therapeuticsが主導するQC-Stemコンソーシアムが、受賞の栄誉に輝きました。QC-Stemには、アメリカ、フランス、日本の各国から、iPS細胞の品質に関する世界最高レベルの科学者たちが参加しています。今後数ヶ月間にわたり、iPS細胞の大量生産のためにTreeFrog Therapeuticsが開発した新技術をQC-Stemの専門家たちが評価します。   安全で安価なiPS細胞由来の細胞治療の大量生産を可能にする破壊的技術の開発を手掛けるフランスのバイオテクノロジー企業TreeFrog Therapeuticsは、2020年10月26日にボストンで開催されバーチャル授賞式で、名誉あるガリアン賞のメディカルスタートアップアワードを受賞しました。「バイオ医薬品業界」部門における、QC-Stemプロジェクトに対しての受賞です。QC-Stemは、神戸医療産業都市推進機構(日本神戸)、ハーバード幹細胞研究所およびダナ・ファーバー癌研究所(米国ボストン)、イマジン研究所(仏国パリ)の専門家たちが参加する国際コンソーシアムで、TreeFrog Therapeutics独自のC-StemTMテクノロジーにより生産される多能性幹細胞の品質評価を目的としています。   iPS細胞の品質:細胞治療業界の重要課題   全世界の細胞治療業界に対する2020年上半期の投資額は75億ドルと、2019年上半期と比較して387%増加しました[1]。同業界では、高品質で低コストな大量の治療用細胞の生産が必要とされており、この点で、iPS細胞は非常に魅力的な技術です。体内のほぼすべての細胞から得られるiPS細胞は、どのような治療用細胞においても増殖、分化できます。 しかしながら、現在の細胞培養プロセスは規模が限定されており、そうした壊れやすい細胞にダメージを与えるもので、それにより細胞死が引き起こされるか、遺伝的完全性が損なわれてしまいます。2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が最近の論文[2]で指摘している通り、従来型のヒトiPS細胞の二次元培養は、本質的に腫瘍形成のリスクを伴うものです。「[多能性幹]細胞のin vitro増殖培養は、染色体異常、遺伝子コピー数変異(CNV)や一塩基変異といった遺伝子変化を必然的に引き起こす」のです。     C-StemTM:規模と品質の飛躍的進化を実現   TreeFrog Therapeuticsは、細胞治療の製造における致命的なボトルネックへの取り組みを通じて、独自技術のC-StemTMをさらに進化させています。C-StemTMはハイスループットの細胞カプセル化(1秒あたり1,000個のカプセルを生産)をベースとした技術で、それにより培養プロセス全体を通じた細胞の保護が可能となり、産業用バイオリアクターによるiPS細胞の大規模な増幅および分化を低コストで実現できます。   「C-StemTMですでに生産コストを10分の1に削減することが可能ですが、弊社が今後数年で目指しているのは、コストを100分の1に削減し、さらに大勢の患者の方々が細胞治療を受けられるようにすることです。QC-Stemコンソーシアムにより、弊社の生体模倣の三次元培養システムが適正な細胞分裂も促進させることを実証し、それによりiPS細胞由来の治療用細胞の品質と安全性に新たな基準をもたらすことを目標にしています。細胞治療品質に関する世界最高レベルの専門家たちと一緒に仕事ができ、とても興奮しています。たとえば、川真田伸教授との共同作業により、日本が過去16年にわたり培ってきた、iPS細胞治療の先駆的ノウハウの恩恵を受けることができるのです。」 マクシム・フェイユー(TreeFrog Therapeutics共同創立者兼社長、QC-Stemコンソーシアム科学責任者兼コーディネーター)   「遺伝子の質を維持しながらのiPS細胞の生産規模拡大は、細胞治療業界全体にとって極めて重要なテーマです。TreeFrog Therapeuticsからの予備データはかなり期待のできるもので、このコンソーシアムの一員として三次元カプセル内での細胞の培養時に何が起こるのか注視できることを大変嬉しく感じています。」 ロレンス・ダヘロン(ハーバード幹細胞研究所iPS細胞プラットフォーム所長)   「細胞移植の安全性を最大化するための科学的な取り組みに貢献できることを大変誇りに思います。多能性幹細胞ニッチとエネルギー代謝の制御を向上させることが、安全な細胞治療の展開にとってのカギになると確信しています。FBRIのメンバー全員が、TreeFrogやコンソーシアムのメンバーとの協力の下、ユニークかつ革新的なC-StemTMテクノロジーにより生産される細胞製品の品質管理に携われることに大変興奮しています。」 川真田伸(公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 細胞療法研究開発センター センター長)   「今回のガリアン賞のメディカルスタートアップアワード受賞は、TreeFrogにとって重要な節目となります。弊社では、QC-Stemコンソーシアムに加え、アメリカと日本に技術拠点を設けることで、現地の細胞治療業界の当事者たちに弊社技術を紹介することも目指しています。今回の名誉ある受賞により、フランス国外に向けた最初のステップのための最高の条件ができました。審査員の方々、ボルドーの弊社スタッフ、そして地元、フランス、ヨーロッパ各レベルのサポーターの方々にお礼申し上げます。」 ケヴィン・アレッサンドリ(TreeFrog Therapeutics共同創立者兼CEO兼CTO)   [1] ARM Global Regenerative & Advanced Therapy Medicine Sector Report: H1 2020[2] Yamanaka S. Pluripotent Stem Cell-Based Cell Therapy-Promise and Challenges. Cell Stem Cell. 2020 Oct 1;27(4):523-531. doi: 10.1016/j.stem.2020.09.014. PMID: 33007237.   TreeFrog Therapeuticsについて   TreeFrog Therapeuticsは、大勢の患者に細胞治療へのアクセスを提供することを目指しています。同社が開発したハイスループットの細胞カプセル化技術「C-StemTM」は、産業用バイオリアクターでの幹細胞の大量生産および分化を可能にするものです。この独自技術プラットフォームが提供するエンドツーエンドで拡張性のあるソリューションが、治療用細胞の質の飛躍的な向上、治療コストの削減を約束します。   2018年11月にフランスのボルドーで設立して以来、TreeFrog Therapeuticsの成長の勢いは止まることがなく、2019年の資金獲得額は1,300万ユーロ(1,465万ドル)を超えています。2020年1月には、フランスにおける最も急速に成長している技術系企業のためのエリートプログラム「French Tech 120」に参加しました。現在の社員数は31名で、2020年6月からは、約1,200平方メートルの最新の生産施設で活動しています。   www.treefrog.fr TreeFrog...